Motilin の放出機構における迷走神経の役割に関する実験的研究
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概要
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Motilin の放出機構における迷走神経の役割はいまだ解明されていない. 今回, イヌの胃腸運動の空腹時筋電図を意識下で観察しながら, atropine および neostigmine の投与による血漿 motilin の変化を観察した. また, 右頚部迷走神経を電気刺激し, 血中 motilin 値の変動を検索した. 空腹時では胃腸筋電の phase III(activity front) と一致して血中 motilin 値は上昇し, atropine はこの変化を抑制した. 一方, neostigmine の投与により, 静脈血中 motilin 値は上昇し, また, 右頚部迷走神経電気刺激で, 門脈および肝静脈血中 motilin 値が有意に上昇した. 本研究より, motilin の分泌とコリン作働性神経との間に密接な関係があることが明らかとなつた.
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