ヒト膵液,胆汁中の免疫グロブリンおよびsecretory component(I)
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概要
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膵,胆道疾患における免疫学的機序を検討することを目的とし,ヒト膵液,胆汁中のsecretory component(SC)および免疫グロブリン(Ig)に関する基礎的検討を行.SCはRIA 2抗体法で,IgはSRID法で測定した.材料は-70°Cの保存で少なくとも10週間は安定であ.材料中に含まれるtrypsin等のタンパク分解酵素による分解を防ぐためにprotease inhibitorを加えた場合,SCおよびIgはcontrolにくらべて低値の傾向を示した.Sephadex G-200ゲル濾過法およびMO法による検討では,正常ヒト膵液,胆汁中のSCは大部分はIgA dimerと結合したsIgA(lls)であり,free SCおよびsIgMの存在を示唆する結果は得られなか.
著者
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