硫酸多糖体による大腸潰瘍の実験的研究 : 初期病変における粘膜微細構造の観察を中心として
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概要
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家兎に硫酸多糖体であるAPSを投与して大腸に潰瘍を作成し,経時的に観察した.内視鏡,色素内視鏡,肉眼観察で所見のみられない初期においても実体顕微鏡SEMによる観察ではほとんど全例に所見がみられた.実体顕微鏡における初期像は腸小区の乱れや細分化に始まり,次いで点状•線状ビランが出現し,更には潰瘍性病変へと進展がみられた.SEMにおける初期像は陰窩開口部周辺の細胞の癒合に始まり,次いで細胞および陰窩構造の破壊像がみられた.また,微絨毛は初期では先端がヒゲ状あるいはポリープ状などの変化を示すが密生しているのに比し,やがて密度の減少と著明な変形がみられ,更に消失へと進展した.
著者
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