生検組織によるヒト十二指腸粘膜の走査電子顕微鏡学的研究 : 第1篇 正常ヒト十二指腸粘膜表面の微細構造
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概要
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内視鏡観察下に生検したヒト十二指腸粘膜を材料として走査電子顕微鏡による絨毛形態及び表面微細構造の観察を行なつた. pronase, hyaluronidase 等の酵素処理により粘膜附着粘液を除去しタンニン•オスミウム固定法 (村上), 臨界点乾燥法を用い走査電顕用の試料を作成した. 低倍率の観察では, 絨毛形態は尾根状, 葉状を呈し, 絨毛表面には細溝及び杯細胞の開口部に相当する小陥凹が認められ, 内視鏡, 実体顕微鏡で観察された絨毛の, より詳細な形態と絨毛相互の関連を明らかにし得た. 高倍率では, 微絨毛の立体構造及び杯細胞の粘液分泌形態が認められ, 更に割断面において上皮細胞間の接合部の立体構造と細胞内の超微形態を立体的に明らかにした.
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