刺激食に対する血中ガストリン放出反応に関する研究
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概要
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1) 刺激食による血中ガストリンの変動を観察した. ガストリンの測定はダイナボット社のガストリン•リアキットによつた.2) 若年女性の健康者を対象として, グリシン, アルギニン, 鶏卵およびビーフ•エキストラクトを服用させ, 血中ガストリンの変動をみたが, ビーフ•エキストラクト20gが刺激効果が最も強かつた.3) 胃12点生検法による組織所見と内視鏡所見から診断した慢性胃炎の症例についてビーフ•エキストラクト投与による血中ガストリン放出反応を観察し, 次の知見を得た.(1) 幽門腺領域の腺萎縮の強い例, 腸上皮化生の強い例では, ガストリン放出反応は低かつた. 殊に刺激食負荷後の血中ガストリン増加率が低かつた.(2) 腺移行帯の上昇した例では, 空腹時血清ガストリン値は高値を示したが, 分泌の増加率は高くなかつた.
著者
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村井 俊介
慈恵医大阿部内科
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阿部 正和
慈恵医大阿部内科
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足立 穣一
慈恵医大阿部内科
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額賀 厚徳
慈恵医大阿部内科
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外山 靖二
慈恵医大阿部内科
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渡辺 嘉久
慈恵医大阿部内科
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永田 和之
慈恵医大阿部内科
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宮本 滋
慈恵医大阿部内科