胆汁特有蛋白質の分離•精製
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概要
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胆汁蛋白質は, 胆石生成論との関連において古くから研究されてはきたが, その本態ならびに意義に関しては, 今日なお明確でない. 著者は, 胆汁特有蛋白質に対する特異抗血清を用いて, α-globulin 類似の易動度を有する胆汁特有蛋白質の存在を再確認するとともに, 胆汁特有蛋白質を硫安塩析•Sephadex G-75ゲル濾過•DEAE-Sephadex A-25イオン交換クロマトグラフィー法により, 人肝胆汁から分離し, さらに, affinity chromatography による精製を行つた. 精製した胆汁特有蛋白質は, 分子量約7万 (SDS-DISC電気泳動法) の, hexose, N-acetylhexosamine, L-fucose, uronic acid, sialic acid を含有する糖蛋白質であり, 胆石形成に重要な役割をなす可能性が推定される.
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