切除不能肝癌に対するTAE早期反復治療の意義
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概要
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過去7年間にTAEのみで治療した肝細胞癌113例 (男95例, 女18例, 62.1±8.2歳) を対象とし, 予後に関与する因子, 診断後早期のTAE効果と予後との関連を検討した. 予後因子は単変量解析ではT. Bil, 腫瘍型, Vp因子, 初回および6カ月以内TAE効果が有意となり, 重回帰分析では, 診断後6カ月で T. Bil, 2年でICG R15, 3年までの経過を通じて6カ月以内TAE効果が有意となった. 初回不変例でも平均70日間隔で追加TAEを施行し, 6カ月以内に有効となれば生存率の改善を認めた. 以上より長期生存のためには, 結節型, Vp0, 肝障害軽度の症例を対象とし, 早期に有効となるようにTAEを反復施行することが重要と思われた.
著者
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