NEDOホームケアプロジェクトの事業化に向けた標準化と問題点
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
メタボリック症候群という言葉をよく見聞きするようになった。その背景には、急速に進む高齢化と、疾病全体に占める生活習慣病の割合や急激に増加するなど疾病構造の変化がある。その結果、医療費の増加に伴って医療に関わる社会・経済構造の変革がグローバルに加速している。一般的に生活習慣病は自覚症状無く進行していくことから、発症前に健康増進活動の必要性を個々人が認識することが難しいとされている。従って、生活習慣病対策の成否は、如何に健康意識を高め、具体的な行動変容に結び付け、更にその継続と維持ができるかにかっている。そのためには、個々入の通常の生活環境の中で、ニーズや嗜好にあったサービス提供を行い、利用者自身による継続的かつ自発的な健康管理ができる技術が求められている。この新しい流れを担う技術が、医療とITに融合であり、例えば、体重計や血圧計と通信する健康プロトコルや、医療用RFID、電子カルテや健康ITカードなど新しい技術開発とその標準化が進んでいる。ここでは、特に、生体情報の計測技術やその通信技術に焦点をあて、今後、我々のライフスタイルにどのように関わってくるか、実証実験事例を通じて紹介する