酵母のエルゴステロール生合成
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概要
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酵母は, ほ乳動物と同様に, 真核生物に属し, 両者のステロール生合成には共通点も多い。しかし, その主要ステロールは, 後者ではコレステロール (C<SUB>27</SUB>) であるのに反し, 前者ではエルゴステロール (C<SUB>28</SUB>) である。酵母のエルゴステロール生合成は, 独自の問題として研究されているが, 培養を自由に制御でき, 変異株の分離も容易であることなどの利点から, 動物のコレステロール生合成のモデル系としての意義をももっている。筆者は, 1961年以来, 本研究に従事しているが, 本総説では, 内外のすべての研究を眺めるというのではなく, 主として筆者らの行って来た研究を中心に筆を進めたい。したがって, その大部分が<I>Sacchammyces cerevisiae</I> ATCC12341を用いて行われた研究である。
- 社団法人 日本油化学会の論文