この「問題提起」では,「自由化後10年の検証」という本シンポジウムの目的を明らかにする。自由化の大きな曲がり角であった平成7年の新保険業法の制定の基礎となった平成4年の保険審議会答申が自由化・規制緩和について述べていた箇所を紹介し,それらがその後どのように展開されていったかが4名の報告者により多角的に分析されることを明らかにする。
東京大学