医療系学生における基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生腸内細菌保持率
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概要
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医療系学生を対象に,基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生腸内細菌の保持率について調査した.67名の学生から提供を受けた糞便検体を材料として検討したところ,5検体(7.5%)にESBL産生腸内細菌が検出された.検出菌のDNA塩基配列の解析を行った結果,CTX-M-2, CTX-M-8, CTX-M-15, SHVを保有するEscherichia coliが各1菌株ずつ,残りの1菌株がCTX-M-3を保有するKlebsiella pneumoniaeであった.本邦における院内感染は,CTX-M-9やCTX-M-1が多いとされていることから,健常な学生と限定されているが院内感染とは異なる遺伝子型のESBL産生菌が分布していることが示唆された.
- 日本環境感染学会の論文
著者
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山本 容正
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻分子微生物学教室
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山本 容正
大阪大学大学院医学系研究科
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平井 到
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻分子微生物学教室
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仁木 真理恵
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻分子微生物学教室
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