1987年千葉県東方沖地震による上総丘陵の斜面崩壊 : 崩壊の分類と安定の検討
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概要
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1987年千葉県東方沖地震により, 上総丘陵で発生した斜面崩壊は, 落石, 泥岩節理面上のすべり, 半固結砂岩のすべり, 転倒, 基岩層すべりの5種類に区分される。崩壊に関連する泥岩節理面, 半固結砂岩, 砂岩中のラミナ面の強度定数を一面せん断試験によって求め, 安定解析を限界平衡法により行った。その結果, 崩壊の集中した地域における斜面の平常時安全率は, 2.0以下であったと推定される。平常時安全率と水平限界加速度の関係から, 崩壊が発生する震度を推定することが可能であり, Slope-stability mapの必要性と有効性が示唆される。
- 社団法人 日本地すべり学会の論文