地すべり地におけるスメクタイトと斜プチロル沸石の関係について
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概要
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東北地方の形態・規模等の異なる第三紀層の地すべり地においてX線回折を行なった結果, 崩積土すべり, および過去の変動記録のある岩盤すべりのすべり面は, 初生型の岩盤すべりのすべり面にくらべ, スメクタイトの含有量が多くなっていることが判明した.また, スメクタイトと斜プチロル沸石との間には負の相関性が認められ, すべり面付近でスメクタイトの含有量が多いのは, 斜プチロル沸石がスメクタイトに変化したものと推察された.それには, 斜プチロル沸石の020方向の結晶度が関係しているものと考えられた.
- 社団法人 日本地すべり学会の論文