帯状疱疹発症後に中枢神経障害を発現した1症例
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概要
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関節リウマチでプレドニゾロンとメトトレキサートを投与されていた患者が帯状疱疹を発症し,中枢神経系の障害と,その後に全身状態が悪化したので報告する.79歳の女性で,左頸部と上肢に痛みが発現し,3日後に同部位に帯状疱疹の小水疱が生じた.皮疹発現から7日後に受診し,入院となった.入院後にアシクロビル750 mg/日を開始したが,翌日の入浴中に左上肢,両側下肢の筋力が低下し,立位が困難となった.アシクロビルを1,000 mg/日に増量し,計14日間投与した.入院後6日目より肺炎,真菌症,菌血症を合併し,全身状態が悪化した.集中治療により全身状態は改善し,入院後13日目よりリハビリテーションを開始した.左上肢と両下肢の筋力は改善し,つたい歩きは可能になったが,帯状疱疹発症前の日常の活動性を取り戻すことは困難で,リハビリテーション病院に転院となった.
著者
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