健康人における血中セレンの動態と健康に及ぼす影響 : 第2報 血中セレン濃度と生体機能との関連性
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概要
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セレンは生体にとって必須元素であるが,生体内の存在量は極微量である<SUP>1)</SUP>。その生体内作用としては,グルタチオンペルオキシターゼ(GSH・Px)の構成元素として,脂質の過酸化を防止すると考えられている<SUP>2)</SUP>。しかし,他の必須元素と比較して,セレンの生体に対する許容濃度の範囲が狭いため,セレンが体内に吸収された場合その許容濃度の範囲を逸脱し易く,セレン過剰症または欠乏症として認識されている<SUP>3)</SUP>。これらの疾病と生体内セレンの因果関係の解明には,血中セレンと生体機能との関わりについて検討することも一手段と考える。また,両者の関連性を知ることは,人の健康管理面にも必要である。前報<SUP>1)</SUP>で,一般に健康な成人を対象として血中セレンの濃度範囲について報告した。本報告では,血中セレン濃度と生体機能との関連性について解析を試み,セレンが人の健康に及ぼす影響について検討した。
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