視線入力システムによるポイント操作時のクリック方法とドラッグ&ドロップ方法の提案 : −若年者と高齢者の比較−
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概要
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本研究では,高齢者でも容易な視線入力装置を実現するための基礎として,ポイント操作時のクリック方法,ドラッグ&ドロップ方法に関する2つの基礎実験を実施した.クリック方法に関する実験では,視線停留によるクリック代替,スペースバーによるクリック代替,ウィンクによるクリック代替,およびマウスを用いた入力で操作性を比較した.ターゲットの認識率,作業時間,使い易さの主観評価に基づいて評価を実施し,年齢要因(若年者と高齢者),ターゲットの配置方向,クリック方法が作業成績(認識率,作業時間)と使い易さの心理評価に及ぼす影響を検討した.認識率に関してはターゲット配置の水平方向が垂直方向に比べてポイント精度が高いことがわかった.また,両年齢群ともに,平均作業時間は視線停留,マウス,スペース,ウィンクの順に長くなった.ドラッグ&ドロップ方法に関する実験では,視線によるカーソル移動とスペースバーによる方法,視線によるカーソル移動と口を開くことによるドラッグ開始と閉じることによるドロップ方法,マウスを使用した従来の方法で操作性を比較した.高齢者,若年者ともに,ドラッグ&ドロップはマウスを用いる方が視線入力を用いるよりも作業時間が短く,視線入力によるドラッグ&ドロップは,マウスによるドラッグ&ドロップよりも時間がかかることが示された.
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