「すしづめ教室」の環境衛生学的研究 : 第2報 冬期の成績および総括
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
夏期および冬期に,中学校木造校舎において,40・50・60人の生徒を収容する教室につき,朝の始業前から,午前中の授業時間を通じ,逐時的に環境衞生検査を実施し,各教室間の差を検討した。結果をみると,生徒数の多いほど著しいが,40人教室においてさえ換気の不足がはなはだしいことが注目される。このことは,教室の生徒1人当たりの気積・床面積の小さいことからも,当然うなずけることである。保健上望ましい換気状態を維持するには,現在のごとき教室では,収容生徒数を40人よりもさらに大幅に削減しなければならないであろう。このことは,種々の制約から実現しがたいとしても,1学級に50∼60人あるいはそれ以上も収容している「すしづめ教室」は,ぜひ解消しなければならない。
- 日本衛生学会の論文
著者
-
中島 孝夫
東京大学教育学部
-
大場 義夫
東京大学教育学部健康教育学研究室
-
小栗 一好
東京大学
-
古田 貞夫
東京大学教育学部
-
小栗 一好
東京大学教育学部
-
藤田 祿太郎
東京大学教育学部健康教育学研究室
-
詫間 晋平
東京大学教育学部健康教育学研究室
-
岡田 芳子
日本女衞生短期大学
-
中島 孝夫
東京大学教育学部健康教育学研究室
-
小栗 一好
東京大学教育学部健康教育学研究室
関連論文
- 騒音とB.G.M.が知的作業に及ぼす影響に関する実験的研究(第4報)
- 騒音とB.G.M.が知的作業に及ぼす影響に関する実験的研究(第3報)
- 騒音とB.G.M.が知的作業に及ぼす影響に関する実験的研究(第2報)
- 騒音とB.G.M.が知的作業に及ぼす影響に関する実験的研究
- バード健康態度尺度の検討 : 特にその出題領域に関して
- 健康観と生活環境対応との関連について : 児童・生徒の健康に関する生活調査を通して
- 児童・生徒の生活時間と健康状態,健康観および生活態度との関連について
- 騒音曝露下のクレペリン加算作業における一考察 : 白色Noise 80 dB下での実験
- 学童における安全認識の発達に関する研究 (そのI)
- 某女子学園(中・高校)の環境衛生調査 : 第2報 冬期の成績および総括
- 某女子学園(中・高校)の環境衛生調査 : 第1報 秋期の成績
- 交通安全教育の原点
- 地区組織活動事例の衛生教育学的分析 : 中都市における結核住民検診を中心として
- 学級内小集団の保健指導に関する一研究 : 健康生活の時間的設計を通して見られる小集団活動の効果性に関する実験事例を中心にして
- 「農村に於ける健康知識」に関する調査報告
- 体位及び照度の変化の視力に及ぼす影響について
- 教員の健康管理に関する研究(1) : 欠席率より見た教育労働の実態
- 「すしづめ教室」の環境衛生学的研究 : 第2報 冬期の成績および総括
- 地区組織活動事例の衛生教育学的分析--中都市における結核住民検診を中心として
- Hygienic Investigations on the Environmental Conditions of Classroom with Many Pupils:Report 1. Results in Summer