QOL向上のための顎補綴 (第2報) : 義顎の安定度に影響する要因
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概要
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1981年7月より1989年7月までの8年間に100例の上顎顎欠損症例の顎補綴を経験し, 製作装用された義顎の安定度について検討した. 製作された義顎は部分床義歯型64%であり, 顎欠損形態は2/6, 3/6顎欠損で86%を占め, 製作された義顎重量では15g未満で90%を占めている. これらの義顎の安定度は, 全例のうち85%が安定良好であり, 部分床義歯型義顎は総じて安定が良好であるが, 総義歯型義顎のうち36%が安定不可であった. 顎欠損形態別では1/6, 2/6顎欠損で全例が安定度可, 3/6, 4/6顎欠損では80%が安定度可となった. 義顎重量別では15.0g未満で80%が安定可であった.