言語障害児を対象とせる随意運動発達検査法の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
言語障害児を臨床神経学的立場, とくに高次神経活動の面から検査する目的で, 言語障害児を対象とした随意運動発達検査法を作製した.<BR>この検査は次の各検査項目より構成される.<BR>I手の随意運動<BR>1) 視覚・筋覚の統合<BR>2) 視覚空間的統合<BR>3) 力動的統合<BR>II顔面・口腔の随意運動<BR>III躯幹・下肢の随意運動<BR>IV高次視覚機能<BR>1) 視覚的空間分析<BR>2) 文字・図形の空間分析<BR>3) 空間における知的操作<BR>V人物画<BR>VI生活運動<BR>作製にあたっては2〜6才までの183名の正常児が対象として用いられた.<BR>さらに各検査項目が比較検討し易いように発達輪廓をつくった.<BR>言語障害児に本検査法を応用したところ, きわめて有用であることが結論づけられた.
- 社団法人 日本耳鼻咽喉科学会の論文