CVMによる「文化資本」の便益評価の試み : 世界遺産富山県五箇山合掌造り集落の事例研究を通じて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、CVMによる文化資本の客観的、定量的な便益評価の試みとして、世界遺産富山県五箇山合掌造り集落を取り上げ、観光客調査 (二段階二項選択法) を実施、ランダム効用モデルによる分析を行った。その結果、合掌造り集落の便益は遺贈価値を中心とし、総WTPの規模も大きく「文化資本」として投資に十分耐えうる財であること、観光客集団は受益者であるとともに、基金提供者、ボランティアなどとなりうる可能性があり、国の支援も求めていることが明らかとなった。
著者
関連論文
- 表明選好データと顕示選好データの結合モデルによる選択実験 : 「選択外」オプションの影響評価
- 選択実験型コンジョイント分析による環境リスク情報のもたらす順序効果の検証
- 英国における食品安全性と表示に関する消費者選好 : 遺伝子組み換え農産物に関する潜在分類モデルによる選択実験
- 政策評価のための選択実験による便益移転
- CVMによる農村アメニティ政策の便益評価 : 2段階2項選択法と支払カード方式による分析
- 農村アメニティ政策の費用負担と便益評価 : 湯布院町農村景観政策の事例分析
- CVMによる全国農業と農村の公益的機能評価
- 都市近郊緑地空間の有する公益的機能の経済的評価 : 埼玉県見沼田圃を事例として
- 丘陵地畑作農業の創り出す農村景観の経済的評価 : 二肢選択CVMの適用
- 低投入型農業のための農家補償額の推計
- CVMによる「文化資本」の便益評価の試み : 世界遺産富山県五箇山合掌造り集落の事例研究を通じて