京都橘女子大学大学院文化政策学研究科の開設をめぐって -文化政策学における研究と教育の構想を展望して-
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概要
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京都橘女子大学大学院文化政策学研究科博士前期・後期課程 (男女共学) が、2003年4月に同時開設された。両課程とも文化政策学専攻の1専攻であり、文化政策・文化経済と文化開発・文化マネジメントの2分野で構成される。博士 (文化政策学)、修士 (文化政策学) の学位は日本で初めてである。定員は前期課程20名(入学者は26名)、後期課程5名 (同6名) であり、うち男性が8名と2名である。同研究科は、2年前に設置された文化政策学部に基礎を置く。したがってその設置主旨、教育・研究目標も学部と共通であり、文化政策を、広くまちづくり論としてとらえるところに最大の特徴がある。本論では、こうしたまちづくり論としての文化政策学の教育・研究体系を、客観的な担い手として文化資本や文化産業と、主体的な担い手として民間NPOや市民などをも視野に入れて構想する展望を示した。