間接滴定法によるモリブデン酸の定量
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概要
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モリブデン酸イオンを含む試料溶液に酢酸酸性で一定過剰量の酢酸鉛溶液を加え,生ずるモリブデン酸鉛の沈殿を遠心分離し,上澄液の一定量をとり,過剰の鉛をpH10でピロカテコールバイオレットを指示薬としてEDTA標準液で滴定する方法をおこない,誤差約0.2%の精度で定量することができた.<BR>なお,この方法では約1%程度に存在するCu<SUP>2+</SUP>,Co<SUP>2+</SUP>,Zn<SUP>2+</SUP>,Fe<SUP>3+</SUP>,Ni<SUP>2+</SUP>,Ca<SUP>2+</SUP>,Mg<SUP>2+</SUP>,Ba<SUP>2+</SUP>,Hg<SUP>2+</SUP>およびAg<SUP>+</SUP>は妨害しないが,SO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>およびPO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>は正の誤差をあたえる.またこの方法と重量法との定量値間には差は認められない.