生体乾式灰化法における残存炭素の金属吸着
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概要
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無機成分定量のため,生体試料を乾式灰化して塩酸に溶出する場合,灰の酸不溶物が一部の成分ことに重金属を捕えて定量を妨げることは,従来から認められ,その主要因は不溶物としてのケイ酸に帰せられている.<BR>生体のうちでもアルカリリン酸塩を多く含むものは,灰化に際し半融した灰に微量の炭素が包まれて残り,これを完全に除くにはかなり手数がかかる.そこで不燃焼の炭素が微量ならば,そのまま塩酸などで溶解抽出することがよく行われる.しかし筆者らが玄米についてこの手法を試みると,カリウム,カルシウムなどは塩酸で100%抽出されるが,銅の回収率が非常に悪いことを認めた.筆者らはこれもケイ酸による吸着と考えたが,その後これが残存する微量の炭素による吸着に原因することを確かめた.この作用は銅でとくにいちじるしいが,他のいくつかの金属元素にもあてはまる.
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