生体乾式灰化法における残存炭素の金属吸着
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
無機成分定量のため,生体試料を乾式灰化して塩酸に溶出する場合,灰の酸不溶物が一部の成分ことに重金属を捕えて定量を妨げることは,従来から認められ,その主要因は不溶物としてのケイ酸に帰せられている.<BR>生体のうちでもアルカリリン酸塩を多く含むものは,灰化に際し半融した灰に微量の炭素が包まれて残り,これを完全に除くにはかなり手数がかかる.そこで不燃焼の炭素が微量ならば,そのまま塩酸などで溶解抽出することがよく行われる.しかし筆者らが玄米についてこの手法を試みると,カリウム,カルシウムなどは塩酸で100%抽出されるが,銅の回収率が非常に悪いことを認めた.筆者らはこれもケイ酸による吸着と考えたが,その後これが残存する微量の炭素による吸着に原因することを確かめた.この作用は銅でとくにいちじるしいが,他のいくつかの金属元素にもあてはまる.
論文 | ランダム
- 現地報告 中国からかえった子どもたち
- 引上法による酸化物単結晶の育成
- PB56 ASYMMETRIC SYNTHESIS OF SOME SPIROKETAL NATURAL PRODUCTS
- 特別寄稿 日本ウォータージェット施工協会における安全活動 意見交換やヒアリングで問題点を摘出し安全対策のノウハウをまとめ周知
- 619 授業過程の明確化へ向けて : 国語科からみた計算の誤答要因について(教授・学習3,教授・学習)