酢酸ビニル中の溶存酸素のポーラログラフによる定量
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概要
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酢酸ビニルに溶存する酸素は酢酸ビニル重合時に大きい影響をあたえるが,その定量法が確立していないのでポーラログラフによる定量法を検討した.試料採取に注射器を使用する方法を採用し,それにともない試料を注入するのに適した簡易電解瓶を試作した.またジメチルホルムアミドが酢酸ビニルの溶存酸素定量時の良溶剤であることを認め,電解液にジメチルホルムアミド:メタノール=3:2の溶液60%,水35%,酢酸ビニル5%組成のテトラメチルアンモニウムブロマイドを支持塩とした溶液を使用し,その-0.5Vの波高より簡易に酢酸ビニルの溶存酸素を定量する方法を確立した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文