有機化合物中の硫黄の微量定量法
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概要
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EDTAは,PC指示薬のもとにBa<SUP>2+</SUP>と定量的に結合し安定な錯塩を生成するので,これを有機元素分析に応用し種々の条件を検討の結果,その微量化も可能なことがわかった.そこでEDTAによるキレート滴定法と燃焼法による連続ガス吸収装置を有機化合物中の硫黄の定量に応用し,微量分析の許容誤差でその目的を達し得た.ガス吸収には,蒸留水と過酸化水素の二連吸収方式を用い,さらにジョイント結合による吸収装置を考案して連続操作を可能にし,分析能率をいちじるしく向上させた.本定量を各種の有機化合物に応用した結果,満足すべき精度で定量できた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文