鉄の共存下におけるシュウ酸による銅の分離と定量 : シュウ酸を用いる分析化学的研究(第7報)
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概要
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銅をシュウ酸銅として定量することは第5報で報告したが,その際鉄が共存しておればどのような影響をおよぼすか,つまり銅と鉄との混合溶液にシュウ酸を加えてシュウ酸塩の沈殿を作るとき銅と鉄とがその沈殿とロ液とにどのように分配されるかを調べてみた.その結果モル比で鉄が銅の約1/2以下であれば,銅は沈殿に,鉄はロ液にそれぞれほとんど完全に分離されてゆくことがわかった.したがって渚の程度の量の鉄の共存はシュウ酸法による銅の定量に悪い影響をあたえないことを知った.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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