ロ紙上の斑点によるウランの定量法
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概要
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ウランとフェロシアン化カリウムはロ紙上で反応して茶褐色を呈する.この反応をロ紙上で均一にしかも大体一定面積上におこさせ,その吸光度を測定して本邦産ウラン鉱のウランの定量を行う方法を試みた.試料中のウランを王水に溶解し,鉄などの元素とともにアンモニア水で水酸化物の沈殿とし,硝酸に溶解後蒸発乾固して,少量の硝酸に溶かし,硝酸アルミニウムを加えて酢酸エチルにてウランを抽出し,酢酸エチル溶液をロ紙上に落し,乾燥後フェロシアン化カリウムの水溶液にて発色させ,生じた斑点をパラフィンで固定して,ロ紙光電光度計で吸光度の測定を行う.検量曲線は毎回作成の必要がある.誤差は最大10%程度である.