水酸化アルミニウム捕集剤による微量コバルトの定量 : 生物体中の痕跡元素の分析法に関する研究(第12報)
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概要
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微量コバルトの定量に際し,共沈現象を利用して濃縮する場合の捕集剤,および沈澱剤の選定について検討した.捕集剤に水酸化アルミニウムを用いる場合,沈澱剤に水酸化ナトリウムおよび水酸化アンモニウムを用い,pH,温度および熟成時間と捕集率との関係について検討した結果,沈澱剤にNaOHを用いてpHを7.4〜9.0に調節し,30℃で15分程度温浸することにより,水酸化アルミニウムによる微量コバルトの捕集率は非常によくなることがわかった.<BR>微量コバルトの定量は,ニトロソ-R塩によるコバルト錯塩の吸収を,20mmの吸収槽およびS53フィルター(重心524mμ)を用い,プルフリッヒ光度計によって測定する方法によった.