3-メチル-2-ベンゾチアゾロンヒドラゾン法による大気中の微量ホルムアルデヒドの定量 : 妨害物質二酸化イオウの除去法
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概要
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一般に大気中の微量のホルムアルデヒドは一次汚染物としてだけでなく,光化学反応の生成物としても最近特に重要になってきたので,正確で迅速な分析方法の確立が望まれている.そこでホルムアルデヒドのいくつかの分析方法を検討したが,3-メチル-2-ベンゾチアゾロンヒドラゾンを用いる方法が最も感度がよく,すぐれた方法であることがわかった.しかし,この方法は空気中に共存する二酸化イオウによって,無視しえない妨害を受けることが認められた.そこで,ホルムアルデヒドをそこなうことなく二酸化イオウのみを除去しうる適当な酸化層を検討したが,硫酸マンガンの水溶液を滴下して乾燥させたガラス繊維製濾紙がこの条件を満たすことが認められた.