フィルター型炎光光度計における内標準法の適用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
干渉フィルターを用いる炎光光度計は,経済的に廉価であるうえ使用法が簡単であるため,多くの研究室で用いられている.しかし,フィルターの種類が現在のところ少なく,かつ内標準法が適用できないため,妨害物質の多い試料では簡単な定量が困難である。著者らは,この種の炎光光度計に付属しているナトリウム,カリウムおよびカルシウム用フィルターのほかに,リチウム,ストロンチウムおよびセシウム用のフィルターを独自に購入し,これらの元素の定量が可能であることを見いだした.本報では,リチウム用フィルターを用いる内標準法の適用と,この方法による海水およびケイ酸塩中のナトリウムおよびカリウムの分析方法について報告する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文