コークスの窒素迅速分析法について
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概要
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現在石炭・コークス類の窒素分析規格としてはマクロキールダール法が採用されているが,分解試薬としてHg,K<SUB>2</SUB>SO<SUB>4</SUB>,H<SUB>2</SUB>SO<SUB>4</SUB>を使用する通常の方法では冶金用コークスは極めて分解し難く,試料を0.07mm以下に微粉砕してもなお20時間を要することさえある.このような場合,KMnO<SUB>4</SUB>を添加して後更に加熱することはNH<SUB>3</SUB>の損失を招きやすいからさけなければならない.<BR>一方コークスの窒素定量が要求されるのは副生硫安工場の工程管理を目的とする場合が多いので,現行法はあまり実用的ではない.コークスの窒素迅速分析には次の2方法が適当と思われる.<BR>(イ)ゼレン触媒を使用するセミミクロキールグール法.<BR>(ロ)水蒸気気流中ガス化セミミクロ法.<BR>筆者等が追試した所では,分析所要時間は(イ)約3時間(石炭なら約55分)(ロ)約40分で,分析値の精度,正確度はほぼ同程度(第2表)であるからコークス工場工程管理分析法としては後者を採用すべきであろう.以下同法の概略および追試結果について述べる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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佐藤 武彦
日本鋼管株式會社川崎製鐵所
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宮津 隆
日本鋼管株式会社技術研究所
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佐藤 武彦
日本鋼管株式会社・川崎製鉄所
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宮津 隆
日本鋼管株式会社・川崎製鉄所
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宮津 隆
日本鋼管株式会社
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佐藤 武彦
日本鋼管株式会社
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