無機微量成分の化学分析に関する研究(第1〜2報)
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概要
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(1)モリブデン酸アムモニウムを次亞燐酸ナトリウムにより還元してモリブデン青が生成する反応に於て微量のパラジウムの存在は著しく反応速度を促進させ,またこの反応は他の共存イオンによる影響を受け難い.<BR>(2)本反応を利用してパラジウムの0.05γ以上の微量を検出し得る.<BR>(3)本反応を利用し,すなわち一定の条件の下でモリブデソ青生成の速度を測定し,その反応時間とパラジウム含有量との関係を求めて微量のパラジウムを定量出来ることを知った.パラジウムの4〜11γの微量定量が可能であることが明かになった.<BR>(1)燐モリブデン酸或いは珪タングステン酸を次亜燐酸ナトリウムで還元して何れもタングステン青を生成させる反応において微量のパラジウムの存在は著しく反応速度を促進させ,かつこの反応はパラジウム独特のものであることを知った.<BR>(2)これ等反応を利用して微量のパラジウムの検出を行った.燐タングステン酸による揚合ではその0.11γ程度の微量を検出出来た.珪タングステン酸による場合はその0.06γ程度の微量を検出出来た.<BR>(3)これ等反応を利用して微量のパラジウムを定量出来ることを知った.燐タングステン酸による場合は10〜50γの範囲にわたり微量定量が司能であった.珪タングステン酸による場合はその3〜7γの範囲にわたり微量定量が可能であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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塩川 孝信
静岡大学文理学部教育学部化学教室
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神原 富尚
静岡大学文理学部教育学部化学教室
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八木 益男
静岡大学文理学部教育学部化学教室
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塩川 孝信
静岡大学文理学部
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八木 益男
静岡大学文理学部
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神原 富尚
静岡大学文理学部