金属チタニウム中の窒素定量用ケールダール水蒸気蒸溜装置
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
金属チタニウムの品位を判定する工業分析法として不純物の窒素を定量することが最も重要な問題の1つとなっているが,これはチタニウムが窒素と極めて結合し易くて金属としての硬度等の性質に及ぼす影響が大きい為である.この窒素の定量にはケールダール法が極めて優秀な効果を発揮して簡単且正確に行うことが出来る.<BR>しかしケールダール法も主として迅速という点から最近は専ら水蒸気蒸溜を行うようになり,すでに鉄鋼分析に採用されているが,金属チタニウムの工業分析に応用するには実用的な面で多少改良しなければならない点を認めたので,全く新しい観点に立って水蒸気蒸溜装置を試作し検討を加えた結果,取扱い易さの点でも或は正確,迅速なる点においても極めて満足すべき装置を完成し,これによって金属チタニウム中の窒素定量法を確立することが出来た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文