EDTA滴定によるガソリン中の四エチル鉛迅速定量法
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概要
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ガソリン中の四エチル鉛の定量を,従来の化学分析法で行なう場合は,長時間を要するため,迅速,かつ簡易に定量する方法として,四エチル鉛を臭素で分解し,硝酸(0.1<I>N</I>)で抽出後,EDTAで滴定する方法について検討した.<BR>分液ロートに試料をとり,2分間臭素の色が持続してから消える程度に臭素30%の四塩化炭素溶液を加え,0.1<I>N</I>の硝酸25m<I>l</I>で2回抽出し,抽出液を加熱して過剰の臭素を追い出し,酒石酸,シアン化カリウム溶液および標準マグネシウム溶液を加え,エリオクロムブラックTを指示薬として,pH10にて,EDTA滴定する.本法では,1試料1回の分析所要時間は約40分で,0.01〜1.19m<I>l</I>/<I>l</I>の範囲の試料について,ASTMD-526-61あるいはJISK-2260(1959)法とよく一致した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文