粘土の迅速分析法(ケイ酸,アルミナ,強熱減量について)
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概要
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近時,地下資源調査に分析者が同行し,現地で迅速分析を行なうことによって鉱床の変化を追跡したり,鉱床の価値を判断したりすることができ,調査の精度と能率を一段と高めることが可能になった.<BR>当所ではドロマイト鉱床調査の現地分析に引続き,粘土鉱床調査において主成分であるケイ酸,アルミナ,強熱減量の3成分の現地迅速分析を行なうため種々検討を行なった.従来,粘土分析には独特のものはなく,一般にケイ酸塩.窯業原料分析に準じて行なわれ,従ってその迅速法もShapiroの報告のほか,梅村,湊・加藤,岩崎らが各種の方法について検討した報告が主なものである.著者はこれらの方法を比較検討し,とくに試料の分解とアルミナの定量に迅速性と精度において満足すべき方法を見いだし,ケイ酸,強熱滅量の定量とあわせて粘土迅速分析法を確立したので報告する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文