アルカリハライド錠剤法による紫外可視部スペクトルの変化
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概要
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固体状態でのスペクトル測定に用いられるアルカリハライド錠剤法は試料が少量でよいなどすぐれた点があるが,錠剤成型の条件によってスペクトルが変化する.とくにマトリックスと試料を混合する際のエネルギーの違いは紫外可視部吸収スペクトルをも変化させた.<BR>しかし,極性基を持たない化合物では,混合条件の違いはほとんどスペクトルに変化を与えなかった.弱い水素結合をする極性基を持つ化合物では,変化したスペクトルは加熱すると元へもどったが,複雑な水素結合をしている極性基を持つ化合物では,加熱しても変化したスペクトルは元へもどらなかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文