液状陰イオン交換体によるニッケル-マグネシウム合金中の亜鉛の分離定量 : 液状陰イオン交換体の分析への応用研究(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ニッケル-マグネシウム合金中の微量亜鉛の定量に液状陰イオン交換体による抽出分離を応用した.液状陰イオン交換体として,アンバーライトLA-2またはファーミンT-08の5vol%ケロシンまたはキシレン溶液を用い,2~3<I>N</I>塩酸溶液から亜鉛を抽出し,主成分のニッケル,マグネシウムから分離する.有機相中の亜鉛は希硝酸で逆抽出し,キレート滴定で定量した.<BR>妨害元素のうち,鉄(III)はあらかじめメチルイソブチルケトンで抽出除去した.<BR>本法によれば,非常に簡単,迅速にニッケル-マグネシウム合金中の0.005~0.05%程度の微量亜鉛の定量ができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文