交流ポーラログラフ法による硫化染料中の遊離イオウの定量
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概要
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市販硫化染料中の微量遊離イオウを,交流ポーラログラフ法によって,迅速簡易に定量する方法について検討した.硫化染料中の遊離イオウの定量に使用されている方法は,多量の試料をソックスレー抽出器を使用して,イオウの溶媒として二硫化炭素を用い遊離イオウを10時間抽出し,抽出液を蒸発乾固したのち重量法で定量している.<BR>著者は,交流ポーラログラフ法により、抽出溶媒としてベンゼンを使用したが,試料採取量は少なく(250mg以内),抽出時間も短くてすみ,抽出液を蒸発乾固する必要もない.抽出液をそのまま使用して,0.06<SUB>7</SUB>~0.50%の遊離イオウを再現性よく定量する方法を得ることができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文