紫外部吸収法によるセビン粉剤の迅速分析
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概要
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セビンはユニオンカーバイド社が開発したツマグロヨコバイ,ウンカ類に卓効を有する殺虫剤で,市販の粉剤は有効成分N-methyl-1-naphthyl carbamateを1.5%含有する.<BR>分析方法としては0.1<I>N</I>水酸化カリウム・メタノール溶液で加水分解し,生じた1-ナフトールをパラニトロベンゼンジアゾニウムフルオロボレートのメタノール溶液で発色させる比色定量法が知られているが,試薬およびカップリングした色素が不安定であるため,比色のつど,試薬を調製し,検量線を作製する必要があり,迅速性にかける.<BR>著者はセビンのメタノール溶液の紫外部吸収スペクトルには280mμに極大吸収があり,この波長における濃度吸光度曲線がセビン0〜30PPmにおいてベールの法則にしたがうことを見出し,この方法によるセビン粉剤の分析法を検討した.キャリヤーの種類によってはこの波長において若干の吸収が認められるが,妨害となるほどではなく,この方法は簡便迅速な分析法として役立つと思われる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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