比色方式を用いる汎用自動液体クロマトグラフ分析装置の設計と試作
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
溶出液中の成分の定量に光電比色法を用いた汎用の自動液体クロマトグラフ分析装置を設計試作した.この装置では,発色および測定に関する部分は,多くの目的に使用しうるようにするために,バッチ方式を採用した.吸光度の測定装置にはプリズム式の分光光度計を用い,200〜2700mμの範囲で任意の波長を使用できるようにした.クロマトグラフ部分は目的に応じてクロマトグラフ柱を取替えられるようにし,また必要によって溶媒を種々切り替えて展開を行なうときのために自動溶媒切替装置を設けた.また,分離した物質の同定や,調製の目的のために溶出液の一部を定量に用いて,残部をフラクションコレクターに捕集できるように設計した.<BR>以上のような諸装置を統一的に動作せしめるために,電子管および機械的のタイマーの組合せからなる自動操作装置を用いた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文