銅およびアルミニウム合金中の微量のスズの光度定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
酸化ヘマトキシリンを用いるスズの光度定量法を検討し,銅およびアルミニウム合金中の微量のスズの分析に適用して好結果を得た.<BR>試料の硝酸酸性溶液を硝酸マンガンと過マンガン酸カリウムで処理し,共沈したスズをこしわける.沈殿を温希塩酸と少量の過酸化水素水に溶解したのち,水酸化ナトリウム溶液で中和し,小過剰の塩酸とゼラチン溶液および酸化ヘマトキシリン溶液を加えて発色させ,570mμで吸光度を測定する.銅合金中0.003%以上,アルミニウム中0.05%以上のスズに対しては分離操作をおこなわないで迅速に定量することができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文