ポーラログラフ法によるベリリウム銅中のスズ,鉛の定量 : 共同沈殿剤として水酸化ベリリウムを応用する研究
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概要
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ベリリウム銅合金中のスズ,鉛を銅から分離する方法として定電位電解により銅を除くかわりに,アンモニアで銅をアンミン錯塩にして,スズ,鉛を水酸化ベリリウムと共に共沈させ,ロ別して除く方法を用いた.従来法である水酸化第二鉄,水酸化アルミニウム,二酸化マンガンなどによる共沈法に比較して,ベリリウム銅合金中のベリリウムを直接担体として使用できるので迅速性にすぐれ,また,溶液中のベリリウムの濃度が0.01<I>M</I>以上であれば,スズ,鉛は定量的に水酸化ベリリウムと共沈する.ベリリウムはポーラログラフ波を与えず,溶液中に存在してもスズ,鉛の定量を妨害しないので,そのまま支持塩となる.また,銅は水酸化物沈殿の洗浄を十分行なえば妨害となる量は残らないし,ベリリウム銅合金中の他の不純物元素は妨害しなかった.
著者
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貴田 勝造
日本碍子株式会社
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阿部 光伸
日本碍子株式会社
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阿部 光伸
日本碍子株式会社研究所
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西垣 進
日本碍子株式会社研究所
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日下 武
日本碍子株式会社研究所
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日下 武
日本碍子株式会社
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西垣 進
日本碍子株式会社
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貴田 勝造
日本碍子株式会社研究所
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