水酸化鉄(III)によるリン酸の捕集に及ぼすケイ酸の影響
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概要
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ケイ素含有量15%程度のフェロクロム中のリンを酸分解法とアルカリ融解法とで分析した結果に10〜20%の差異が認められ,その原因を追究したところ,多量のケイ酸が共存する溶液から水酸化鉄(III)によるリン酸の捕集を行なうと,著しい妨害を受けることを見いだした.<BR>すなわち,共存するケイ酸の量が増加するにつれてリン酸の捕集率は低下し,鉄(III)量の増加につれて上昇しているが,一定量のリン酸を定量的に捕集するのに最低限度必要な鉄(III)量と,その溶液中に共存するケイ酸の量との間には,実験範囲内で直線的な関係が認められた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文