化合酸素の直接定量(IV) : 不活性ガス熱分解酸素直接定量法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
物質中に化学結合している化合酸素を直接的に定量する意義については,すでに解説した.また物質中に化合している酸素の結合状態によって定量法が異なることは当然であり,放射化分析を除いた破壊分析法全般について著者の自己流の考えで酸素分析法を分類し定量の方法論を解説した.さらに金属の分野で行なわれている定量法を主眼として,有機酸素の定量を行なっている側から見た両分野の相違点などを比較解説した.したがって本稿では,有機化合物中の酸素の定量法について解説するが,表題として「不活性ガス熱分解酸素直接定量法」としたのは,近ごろ金属分野で活発に研究が進められてきた「不活性ガス溶融法」と歩調を合わせるためである.
- 社団法人 日本分析化学会の論文