原子吸光分析法による鉱石中の金の定量
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概要
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鉱石中の金の分析はほとんど世界的に審判分析法として乾式法のみ採用されていたが,原子吸光分析法によっても定量できることがわかった.すなわち,鉱石を王水に溶解し,ケイ酸を分離する.この溶液中の金をテルルにより共沈させ,他の元素より分離する.沈殿は王水に溶解し,原子吸光法により定量する.<BR>妨害元素について種々検討した結果,金のテルル共沈分離だけで,分離濃縮およびマトリックスの除去に非常に有効であった.また,エタノールを添加することにより,原子吸光感度を上昇させることができ,低品位の金の分析に利用している.本法の分析精度は標準偏差で金の0.2〜0.6g/tである.