point-to-plane スパーク放電および断続交流アーク放電法によるジルカロイ-2中の不純物の定量
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概要
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ジルカロイ-2中の不純物アルミニウム,コバルト,銅,ハフニウム,マンガン,モリブデン,ケイ素,チタン,バナジウム,ホウ素,カドミウム,鉛,タングステンの分光分析法を確立した.試料は前処理せずそのまま励起発光する方法を採ったので作業性および精度が向上した.この方法の精度は10〜500ppm含有率の元素に対しては約10%以下,1ppm含有率以下の元素では約15%以下であり,化学分析との比較においても良好な一致を示した.<BR>用いた分光器は5000Åブレーズ波長の平面格子を備えた3.4Mエバート形格子分光写真器で,分散は2.5Å/mm(2次)である.発光条件は多くの元素を高感度で分析するため,ホウ素,カドミウム,鉛,タングステンは断続交流アークを,他の元素はライスキースパークを使い分けた.<BR>断続交流アークの場合,放電間げきの影響は,試料面から一定距離の光を分光器に入れることが重要であり,分析間げき自体はそれほど厳格な条件でないことがわかった.Cd 2288.018Åの長波長側0.071Åにジルコニウムの妨害線の存在することを確認し,分光写真器の入射スリット,ミクロホトメーターによる透光度測定には最高分解能が得られるようにしなければならないことを示した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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