ガスクロマトグラフィーにおけるゴーストピーク,メモリーピークの検討と試料注入部の試作
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水素炎イオン化検出器を用いた昇温分析におけるゴーストピークとメモリーピークについて検討した.<BR>ゴーストピークは注入部のシリコンゴムからの揮発性物質から生じ,メモリーピークは試料の急激な気化による逆流のために生じたシリコンゴム付近の残留物によって起こることが明らかになった.これらの物質はゆっくりと気化し,キャリヤーガス中に拡散して,冷却操作中にカラムの先端にたまり,昇温中にカラムの中を移動してピークを示す.<BR>キャリヤーガスの一部を分割し,シリコンゴムの表面を洗い,活性炭吸着管を経てカラムの入口でキャリヤーガスと合流させる構造を持つ試料注入部を試作した.<BR>この注入部によりゴーストピークおよびメモリーピークを除去することができ,試料量が少ないときは定量的取り扱いができる.
著者
関連論文
- ガスクロマトグラフィーにおけるゴーストピーク,メモリーピークの検討と試料注入部の試作
- 分取用ガスクロマトグラフによる特級ベンゼン中の微量成分の分取
- 溶出成分酸化法を用いたガスクロマトグラフによる水素を含む混合ガスの分析
- 分取用ガスクロマトグラフ軸しん入り大口径カラムおよび気化器の効果
- ガスクロマトグラフ用圧力計に基因するゴーストピークとその除去法
- 予混カラムを用いた易気化性固定相液体カラムの安定化(ノート)