煙道排ガス中の窒素酸化物分析用試料ガス採取法の検討
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概要
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煙道排ガス中の窒素酸化物を分析する場合の試料ガス採取法を重油専焼ボイラーの排ガスを分析対象として検討した.まず酸化窒素と二酸化窒素合量(以下窒素酸化物という)の分析用試料ガス採取装置について検討した結果,簡単で電源も必要としない封液置換によるガス採取びんや毛細管に連結した注射筒で採取してもJISに規定した装置によって得た値と同様な結果が容易に得られることがわかった.<BR>また,試料ガス採取点は煙道断面の任意の一点で採取しても代表的試料採取の行なえることが認められたほか,二酸化窒素分析の場合の吸収液に対する二酸化炭素の吸収率はかなり高いので,採取ガス容量を補正する必要のあることを認めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文