グリオキザル-ビス(2-ヒドロキシアニル)による水溶液中のジアルキル鉛イオンの吸光光度定量
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概要
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グリオキザル-ビス(2-ヒドロキシアニル)(以下GHAと略記)はジアルキル鉛イオンとアルカリ性水溶液中で紫色錯化合物をつくり,そのクロロホルム抽出液は青色を呈す.この性質を利用してジエチル鉛イオン(以下Et<SUB>2</SUB>Pb<SUP>2+</SUP>と略記)およびジメチル鉛イオン(以下Me<SUB>2</SUB>Pb<SUP>2+</SUP>と略記)の測定条件を検討した結果,これらの最大吸収波長は680mμにあり,抽出に最適なpHはEt<SUB>2</SUB>Pb<SUP>2+</SUP>9.5〜9.8,Me<SUB>2</SUB>Pb<SUP>2+</SUP>8.5〜8.8であった.これらの抽出液は長時間安定で選択性,感度ともにすぐれており,本法によれば無機鉛イオンやトリアルキル鉛イオンの共存下で,それらの影響を受けることなく直接定量ができ,定量下限はそれぞれEt<SUB>2</SUB>Pb<SUP>2+</SUP>0.03ppm,Me<SUB>2</SUB>Pb<SUP>2+</SUP>0.04ppmであった.
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