ο-フェナントロリン吸光光度法によるアルミニウム-バナジウム合金中の鉄の定量
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概要
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ο-フェナントロリン-鉄の錯体を用いるアルミニウムーバナジウム合金中の鉄の吸光光度定量法について検討した.バナジウムを含む酸性溶液に塩酸ヒドロキシルアミンを加えて還元するとともに錯体を生成させ,酢酸ナトリウムと水酸化ナトリウムを用いて pHを 4.0 ~ 4.5 とすることにより無色とする.続いて硫酸を用いて pHを 1.8 ~ 2.2 まで下げて放置しても30 分間は安定であり,共存する150 ppm までの鉄を精度よく定量できる. pHを 4.5以上にした場合は,バナジウムは一部酸化されると考えられる.発色時の pHは1.8 ~ 2.2が適当であった. pH 1.8 以下では VO<SUP>2+</SUP>によりVO (C<SUB>12</SUB>H<SUB>8</SUB>N<SUB>2</SUB>)<SUP>2+</SUP> という錯体を生成する.また pH 2.2以上では時間とともに吸光度が減少した. これらの諸条件の検討において50 mgまでのアルミニウムはまったく影響しなかった.
著者
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